格安PCの魅力と潜むリスク:中古PCを買う前に知っておくべきこと
手頃な価格でPCを手に入れたいと考えたとき、メルカリなどのフリマサイトで中古PCを探すのは、コストを抑えたい人にとって魅力的に感じるかもしれません。。特に「1~2万円」という価格帯のPCは、予算を抑えたい消費者にとって非常に魅力的に映ります。しかし、この一見お得な買い物には、見過ごせない落とし穴が潜んでいる可能性があります。本記事では、格安中古PCを購入する際に注意すべき点について詳しく解説します。
Windows 11の互換性問題:アップグレード済みPCの落とし穴
販売者がアップグレードしたPC、本当に大丈夫?
最近、メルカリで販売されている中古PCの多くが、最新OSであるWindows 11にアップグレードされた状態で出品されています。一見するとお得に感じるかもしれませんが、注意が必要です。これらのPCの中には、実はWindows 11の最低システム要件を満たしていない旧型の機種も含まれている可能性があります 。
Microsoftのサポート対象外となるリスク
Microsoftは、Windows 11のシステム要件を満たしていないデバイスでの動作を推奨していません 。要件を満たさないPCにWindows 11をインストールした場合、動作が不安定になったり、パフォーマンスが低下したりする可能性があります 。さらに、重要なセキュリティアップデートを含む、今後のアップデートが提供されない可能性があり、セキュリティ面でのリスクが高まります 。Microsoft自身も、非対応デバイスにWindows 11をインストールした場合、サポートを提供しないと明言しています 。
「このPCはWindows 11のシステム要件を満たしていません」という表示
システム要件を満たさないPCにWindows 11をインストールした場合、デスクトップに「このPCはWindows 11のシステム要件を満たしていません」という透かしが表示されることがあります 。これは、Microsoftが非推奨の環境であることをユーザーに知らせるための警告表示です。
参考URL:マイクロソフト公式サイト
今後のアップデート停止とセキュリティリスク
最も懸念されるのは、今後Windowsの更新プログラムが適用されなくなる可能性です 。OSのアップデートには、セキュリティの脆弱性を修正する重要なプログラムが含まれています。アップデートが停止すると、ウイルス感染や情報漏洩のリスクが高まり、安心してPCを使うことができなくなる可能性があります 。Windows 10のサポートも2025年10月に終了予定であるため , 古いPCを使い続けることはセキュリティ上のリスクを高めることになります。
スペック不足という現実:快適な動作は期待できるか?
中古PCによくあるスペックの落とし穴
1万円~3万円程度で販売されている中古PCは、HDD(ハードディスクドライブ)を搭載し、メモリが4GB程度という構成が多く、現在の一般的な利用にはスペックが不足していることが少なくありません。
HDDとSSDの違い:動作速度への影響
HDDはデータを磁気ディスクに記録する方式で、SSD(ソリッドステートドライブ)に比べてデータの読み書き速度が遅い特徴があります。そのため、HDD搭載のPCは、電源を入れてから起動するまでに時間がかかったり、アプリケーションの動作が遅く感じられることがあります。一方、SSDはフラッシュメモリを使用し、高速なデータアクセスが可能です。これにより、PCの起動やアプリの動作が非常にスムーズになります。
メモリ4GBでは厳しい?現代の利用に必要なメモリ容量
メモリ(RAM)は、PCが一時的にデータを記憶し、高速に処理するための部品です。4GBのメモリでは、複数のアプリケーションを同時に開いたり、Webブラウザで多くのタブを開いたりすると、動作が遅くなることがあります。特に、仕事や町内会の資料作成、インターネット利用など、複数の作業を同時に行う場合は、8GB以上、できれば16GB以上のメモリを搭載したPCを選ぶことをおすすめします。
CPUの世代も重要:第六世代Core i3の性能
CPU(中央処理ユニット)はPCの頭脳ともいえる部分で、処理能力に大きく影響します。中古PCに搭載されているCPUの世代を確認することが重要です。例えば、第六世代のIntel Core i3は数世代前のCPUで、最新のCPUと比較すると処理能力が劣ります。軽作業には使えるかもしれませんが、複数の作業を同時に行ったり、動画編集などの負荷の高い作業を行う場合は動作がもたつく可能性があります。より快適な動作を求めるのであれば、Core i5以上のCPUを搭載したPCを選ぶと良いでしょう。
Officeライセンスの落とし穴:不正利用のリスク
中古PCに潜む不正なOfficeライセンス
メルカリで販売されている中古PCには、Microsoft Officeがインストールされていることがありますが、特に注意が必要なのは、Office 2019のボリュームライセンス版(VL版)です。
ボリュームライセンス版とは?個人利用のリスク
ボリュームライセンスは企業や団体向けに購入されるもので、個人利用には規約違反の可能性があります。個人向けPCにボリュームライセンス版がインストールされている場合、正規ライセンスでない可能性が高く、Microsoftの認証が突然外れて使えなくなるリスクがあります。さらに、ライセンス違反に該当する場合、違法性が問われることもあります。
正規のOfficeを入手するには
正規のOfficeを利用したい場合は、中古PCに付属しているOfficeに頼らず、Microsoft 365やOffice 2024などの個人向け正規版を別途購入することをおすすめします。
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中古PCを選ぶ際のポイント:初心者にはハードルが高い?
中古PCは価格が魅力的ですが、スペックやライセンスの確認が必要です。ある程度の知識を持って慎重に選べばお得な買い物になりますが、初心者にとってはハードルが高いこともあります。
中古PC選びの難しさ
スペックやライセンスを見極めるには専門的な知識が必要です。安さだけで購入すると、実際には快適に使えなかったり、すぐに使えなくなったりするリスクがあります。修理やアップグレードの費用を考えると、新品PCの方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。
パソコン初心者には新品がおすすめ
初心者には、中古PCよりも新品PCをおすすめします。安心して長く使えるPCを選ぶためには、多少予算をかけてでも新品を購入した方が賢明です。
では、どんなPCを買うべき?新品購入のすすめ
新しいPCを購入する場合、以下のスペックを満たすことをおすすめします。
メモリ:16GB以上(8GBでは最近のソフトウェアを快適に使えない可能性があります)
ストレージ:SSD(M.2タイプがおすすめ。SATAよりも高速です)
CPU:第12世代Core i5以上(例:Core i5-12600)またはAMD Ryzen 7000シリーズ以上
最新のCPUは、より高い処理能力と長期的なソフトウェア対応が期待でき、将来的なパフォーマンスの低下を防ぎます。Office付きの場合:正規の個人向けライセンスかどうかを確認
これから長く使うことを考えると、多少予算をかけても性能の良いPCを選ぶ方が、結果的にお得になります。
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まとめ:安易な格安PC購入には要注意
「安いから」と飛びついてしまうと、結局使い物にならないPCを購入してしまうことがあります。特に以下の点に注意しましょう。
Windows 11のサポート外PCは今後のリスクが大きい
Officeのライセンスが違法の可能性がある
性能が低すぎて実用には向かない
これらを踏まえ、中古PCの購入は慎重に検討しましょう。不安な点があれば、専門家への相談もおすすめです。